

予告編
INTRODUCTION
この作品は、61歳にして初めて自身による作品作りに挑む竹内らしい大胆な企みが要所に見られる。
まずは脚本。執筆経験のない大学の後輩佐藤綾乃を口説き落とした。
女探偵たちの物語という当初の企画から二転三転し、結果佐藤自身の経験談を生かし、写真屋を継いだヒロインとその写真屋に出入りする女たちの賑やかな会話劇が誕生した。
役者の顔ぶれもユニークだ。竹内が信頼を寄せる皆本真帆、ナオミ・グレース、柴﨑美穂、中西美帆、吉田理恵、小林千里ら、女性らしい包容力、人間味溢れる女優たちがドラマを彩る。
ピン芸人川勝折れ木がヒロインのパートナー役として安定感のある芝居を披露。市川組ではすっかり常連となったHAMACHIも得体の知れないキャラクターを好演。演技者としての幅を広げている。
そして何より、キャラの濃い女性陣に翻弄されながらも独自の世界観を見失わない今どきの若者を飄々と演じたのは、ど新人の三輪滉司。
竹内が別作品の撮影現場に制作として参加した三輪に惚れ込み、知り合って2ヶ月でこの役に大抜擢。
最後に、撮影の曽根剛。「カメラを止めるな!」の撮影監督として一躍脚光を浴びた曽根だが、市川監督作品であり竹内自身の初主演作「万年筆」(富山県2011年)や「Happyメディアな人々」(福井県2012年)のカメラマンとして周知の関係で、竹内が曽根の協力を熱望し撮影監督として招いた。
途中、舞台劇のような10分ほどのシーンをワンカットで成立させることができたのは曽根ならではの職人技。
ともあれ本作は、音楽、映画のプロデューサーを経た後90本もの監督作品を生み出してきた"日本のロジャーコーマン"との異名を持つ市川徹と、経験や年齢、舞台・映像などジャンルも問わず、数多くの俳優たちのコーチとしての経験を重ねてきた竹内とが、ガッツリとタッグを組んで完成した、という経緯を考えれば、これは稀有な作品であることは間違いない。


STORY

アンジェラ、ブリトニー、キャンディ、デミ……恋愛も仕事も、人生の恥ずかしいことをそれなりに乗り越えてきたはずの4人の女が、乙女のような気持ちで待っているのはそれぞれのP。 「何なんだ、線分上の動く点P って。めんどくさっ」 と思った人は、想像してください。 あなたがAだとして、BやCやDがいたとして、それを線で結んだらどんな図形になるのかってことを。人間関係の図形はどんどん変わっていく、とてもめんどくさいものだから、どうしたら一番バランスの良い形で止まっていられるのでしょう。 この映画は、そんな答えのわからない問題に、時に真剣に挑んでみたりする女達の、逞しくてダサくていじらしいお話です。正解は求めていません。だって言いたいこと言わずに死ねないじゃない?

Cast Profile
-
デミ役
皆本麻帆
-
エイジ役
三輪滉司
-
アンジェラ役
竹内晶子
-
キャンディ役
ナオミ・グレース
-
ブリトニー役
柴﨑美穂
-
大将役
川勝折れ木
-
グリコ役
佐藤伊織
-
ミンミン役
吉田理恵
-
ニンニン役
HAMACHI
-
おはよう先生役
中西美帆
-
伊予役
小林千里
-
ルビー役
チコ
-
ジュリー(高校生)役
榎本和紗
-
クエンティン警部役
日野弘毅


Staff
-
監督・編集・選曲
竹内晶子
-
プロデューサー
喜多知子
-
プロデューサー
小澤幹人
-
プロデューサー
市川徹
-
脚本
佐藤綾乃
-
撮影・照明
曽根剛
-
録音
植田中
-
衣装
大森茂雄
-
美術
高田幸俊
-
ヘアメイク
伊藤里香
-
編集・効果
市川トーマス
-
制作
杉山尚子
-
宣伝美術
上原朋子
-
製作
revive株式会社